タイトル名   メーカー、ブランド名   総プレイ時間  
この大空に、翼をひろげて
   FLIGHT DIARY  
PULLTOP   10 時間前後  
                                       
 
シナリオ
  
 
グラフィック
  
 
音楽
  
 
キャラクター
  
 
総合点数
  
 
個人的評価
  
B(21/30)    (16/20)    B+(15/20)    (24/30)    B+(76)    B+   



初めに(前書き)
このレビューに関しては この大空に、翼をひろげて のファンディスクと呼べる
 
ゲームになって……いるかどうかは個人的に微妙な所ですが、まあ、その様な
 
物です。そのため、本編にあたる この大空に、翼をひろげて の ネタバレ
 
いくつかあります。それと、一部、本編と比較をして内容を書いている所が
 
あります。その事を理解された上で、納得された方に読んでいただければ
 
幸いです。

総評
ファンディスクらしい構成で、一応、本編のメインヒロイン達のアフターと
 
アナザーに加えて、新たに、本編のサブキャラクターメインのシナリオを
 
2 つを用意しています。まあ、アナザーの方もアフターと言ってしまって
 
問題ない内容ですが。本編のメインヒロイン 3 人のアフターとアナザーの
 
シナリオ 最大限控えめ に言って、そのキャラクター達が好きな人に
 
喧嘩を売っている様な内容だったのに、全ルートを終わって見れば、本編で
 
小鳥と天音とあんちゃん(五十嵐達也)とほたるが好きだった人には十二分に
 
オススメ出来る内容だと胸を張って言えます。逆に、亜紗や依瑠にあげはが
 
好きな人には間違ってもアフターやアナザーの シナリオ の内容はオススメ
 
出来ません。後、個人的には朱莉先輩メインのシナリオが欲しかったですね。
 
ま、これは本当にただの個人的な願望ですが。

あらすじとプレイについて
ファンディスクらしく、本編で各ヒロインと結ばれた後の話と、もし、本編で
 
サブキャラクターと結ばれたらと言う if の話の 2 つですね。
 

総プレイ時間は 10 時間前後ですが、各話ごとに時間の差が激しいです。
 
1 つずつ書いていくと、小鳥のアフターにあたる、ソアリング部アフターは
 
2 時間前後。そして、天音のアフターにあたる、ソアリング部ビフォアに
 
ついては 2 時間かからないぐらい。本編のサブキャラクターの佳奈子と
 
ほたるの if の話は 1 時間半前後で、亜紗と依瑠のアフターとあげはと
 
ほたるのアナザーはHシーンを除けば、5 分も無いですね。後、亜紗と
 
依瑠とあげははそれぞれセットになってます。亜紗と依瑠で風戸姉妹編。
 
あげはとほたるで姫城姉妹編と言う形です。それから、ノベル形式で話が
 
進む、翼と出逢った日 と言う話があります。こちらは 30 分前後と言った
 
所ですね。これらを全ての内容を踏まえての、オススメの攻略順ですが
 
最後は 必ず ソアリング部アフターで終わって下さい。この話が、まさしく
 
 この大空に、翼をひろげて の 最後 を飾るのに、相応しい内容になって
 
いますので。それと、その前に出来ればソアリング部ビフォアをプレイ
 
しておいた方が良いです。理由としては、ソアリング部アフターの方で
 
ソアリング部ビフォアの内容を知らないと一部話についていけなくなる
 
からです。それ以外は、好きな順番でいいです。個人的には亜紗と依瑠の
 
アフターとあげはとほたるのアナザーを早めに消化しておいた方が無難
 
だと思いますが。

シナリオ
共通ルートなしで好きな話を自由に選択して個別ルートに入ると言う形を
 
とっています。また、 if の話では、本編内での時間軸になっていますが
 
本編ヒロインのアフターの話では、年単位で時間が進んでいます。あくまで
 
主人公は学生ですが、一部のサブキャラクター達は学園を卒業したりして
 
います。
 

今回は if の 2 つ、ほたると佳奈子の話。それとノベルの、翼と出逢った日 と
 
小鳥のアフターにあたるソアリング部アフター。それと、天音のアフターに
 
あたるソアリング部ビフォア。この 5 つの話について書きます。それ以外の
 
アフターとアナザーは シナリオ と言う点では 評価に値しない 物なので
 
無視します。さて、まずはノベルの、翼と出逢った日 についてです。これは
 
簡単に言えば、本編で小鳥が主人公の碧君に出会う少し前から天音が
 
ソアリング部を引退するまでの期間を、小鳥の視点で描かれている物を
 
読み進めていくと言う形になってます。既に本編で描かれている話なので
 
内容に関しては分かっていると思いますが、それを小鳥の視点で見ると
 
また違って見えてくるのでこれはこれで良かったと思いますね。次は if
 
2 つに関してです。これについては シナリオの中身 はほたるの方が優れて
 
いますね。本編では確かにほたるは可愛いかったと思いますが、本編の各
 
ヒロイン達と比べると様々な面での強さ。これが弱かった様に感じました。
 
それをほたるも自覚していて、主人公の後ろをついていくのではなく、横に
 
並べる様な女の子になる様にほたるが努力していき、それを、そっと支える
 
主人公。そんな話になっています。一方で、佳奈子の方は何と言うか。まあ
 
始まり方がありきたりなのは別にいいですけど、問題は シナリオの中身
 
薄いんです。せっかく本編で佳奈子のトラウマの話が本人の口から語られた
 
訳ですし、それをもっとシナリオに上手く組み込んで、今までと違う佳奈子の
 
新たな一面をシナリオでも描写出来たと思うんですよね。それが出来れば
 
良作 と呼べるだけのポテンシャルはあったはずなんですけどね。ほたるの
 
方は現状で 良作 と呼んでもいい内容だったと思います。あえて欠点を言えば
 
主人公の魅力を最大限に発揮出来なかった事ですかね。現状でも悪くないと
 
思いますが、本編の小鳥や天音の個別ルートに比べると劣りますね。まあ
 
これについては比べる相手が悪いですが。次は、ソアリング部のビフォアと
 
アフターについてです。まずは、ソアリング部ビフォアについてです。これに
 
ついては、イスカの存在が欠かせないですね。本編では、ほとんど明かさる
 
事のなかったイスカの人となりや、天音との友情と言ったイスカの話が割と
 
中心になっていますが、適度に天音と主人公のイチャイチャも取り入れて
 
いるので、天音のアフターとしては十分な出来だと思います。ただし、この
 
ソアリング部ビフォアの一番の功労者はあんちゃんこと五十嵐達也ですが。
 
いやー。達也とイスカのやり取りなんて 「お前らは、どこの中学生だよ」 と
 
思いましたね。本編であれだけカッコ良く主人公達を助けたり、サポートを
 
していた達也があそこまでかわいく見えるとは。それでもいざと言う時に
 
しっかり決める所は流石だと思いましたが。最後にソアリング部アフターに
 
ついてです。小鳥アフターにあたるこの話では、主人公と小鳥やあげはが
 
最終学年になり、ソアリング部を引退する話を軸にして展開していきます。
 
主な話の軸は、主人公達のラストフライトと、学園を卒業した後の今後の
 
ソアリング部の活動と将来について。この辺りを中心に描写しています。
 
正直、これ以上書くと ネタバレ につながりかねないので一言だけ書くと
 
この大空に、翼をひろげて の 最後 を飾るのに相応しい物語でしたね。
 
このソアリング部アフターだけで言えばの評価でも全然問題ないです。
 
点数で言えば 90点 はつけられる出来ですね。それなのに、シナリオの
 
総合評価が B なのが本当に残念ですね。もし、亜紗と依瑠にあげはの
 
3 人のアフターが天音のアフターぐらいの内容なら シナリオ の評価は
 
にしていたでしょうね。それだけにもったいなかったですね。

グラフィック
本編同様のクオリティーは十分確保していると思います。新しくメインに
 
なった佳奈子やほたるの 2 人の一枚絵も良かったですね。特に佳奈子の
 
髪形をポニーテールにした一枚絵の 破壊力 は中々のものでしたね。私の
 
お気に入りの一枚絵は、やっぱりソアリング部アフターの最後の主人公と
 
小鳥が空を見上げている一枚絵ですね。このシーンの感動に一枚絵が一役
 
買っていましたね。

音楽
本編のオープニングの Open the Wind も相変わらず良い曲だと思いますし
 
エンディングの Perfect Sky についても悪くないですね。今回特に印象に
 
残ったのは A New World とオープニングの Brand-New World です。
 
前者は、ソアリング部アフターのラストに流れるんですが、このBGMで
 
終わると言うのが、このゲームらしくて良かったです。後者はソアリング部
 
アフターで主人公の一世一代の勝負所でも流れていて印象に残ってます。

キャラクター
ヒロインに関しては、本編同様に小鳥が変わらず一番好きです。…しっかし
 
わたしが期待していたあげはや依瑠のアフターでの扱いの不遇さが悲しい
 
ですね。佳奈子やほたるは本編より更に好きになりました。特にほたるは
 
if の話で魅力的に描写していた事が大きいですね。サブキャラクターに
 
関しては、あんちゃんこと、五十嵐達也の魅力をソアリング部ビフォアで
 
描写してました。あれでまた新たな達也の一面を知る事が出来ましたね。
 
いっそのこと、イスカと達也の恋物語みたいな物をHシーン込みで 1 本
 
ガッツリ作っても面白そうですね。後、私が本編のサブキャラクターで一番
 
朱莉先輩の出番が少なかったのが残念ですね。個人的には彼女こそ if
 
いいから話を 1 本作って欲しかったですね。真面目だけど素直になれない
 
生徒会長との恋物語とかベタで面白そうなんですけどね。

Hシーン
回想シーンに、小鳥と天音に佳奈子とほたるが 2 つと、亜紗と依瑠で 1 つ
 
あげはとほたるで 1 つの合計 10 のHシーンが収録されています。散々
 
文句を言いましたが、亜紗と依瑠やあげはのアフターにあるHシーンでの
 
姉妹丼は悪くはないと思います。他のHシーンのクオリティーも本編より
 
上がっていると思います。個人的には佳奈子の巨乳を教室の窓ガラスに
 
押し付けてその後のやり取りのシーンは結構好きですね。

最後に一言+α
朱莉先輩の個別ルートが見たくてCS版を買ったぐらいには、朱莉先輩が
 
好きです。もし、朱莉先輩の個別ルートの評価や内容が知りたいと言う人が
 
いれば下のweb拍手でおっしゃって下さい。ミニレビューを用意します。




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